オミクロン株の第6波、保育所等の休園が続出している問題を受けて、政府が「園児、児童へのマスク着用の推奨」を打ち出しました。
みゆき幼稚園でも早くからマスク着用のお願いをしてきていて、最近では、布製やウレタン製ではなく、防御効果の高い不織布のマスクをつけて登園させていただいているケースがほとんどになりました。
濃厚接触者の判定基準にもマスクの着用が重要視されていることからも、たとえ子どもでも今はしっかり、着用すべきときではあると考えます。
2歳以下の幼児には推奨しないということですが、園には2歳児はいません。
また、比較的開放的で戸外での活動も多いみゆき幼稚園は、気密性の高い狭い空間で多くの子供が長時間を過ごす保育所とは感染リスクにも違いはあります。
それでも、幼児のマスク着用には、その是非を巡って議論があるようです。
確かに、
運動等でマスクが濡れると呼吸がしずらくなる。
急な嘔吐による吐瀉物が詰まる危険性。
夏場の熱中症の危険性。
顔の半分が隠れるため、園児の体調等を顔色で判断しづらい。
また、保育者もマスクを着用していることによって、その表情を子どもが認識しづらくなり、言葉がけのときに状況判断能力が弱くなる。
等々、幼児のマスク着用に関してはいろいろな問題をはらんでいます。
園でもそういったことに十分留意して、子ども一人ひとりの様子を十分に観察したり、言葉がけを多くし、運動の時は外す等の対策を取っています。
悲しいかな、マスクは人間の顔の表情筋のほとんどを隠してしまいます。
何年もマスク生活が続くことで、子どもたちのコミュ力や表情から他人の感情を読み取る力が身に付かなくなるのは確かに怖いことです。
どうぞご家庭では、皆様いつもよりも表情豊かに、子どもたちと接していただければと思います。
昔から日本人は「眼で語る」ことが得意な人種とも言われています。
「目は口ほどに物を言う」です。
園でも大人たちは少しオーバーに目力を駆使して?子どもたちと向き合っていきたいと思います。
いつかこの生活も終わるはずです。
マスクを取ってみんなニッコリ笑いあい、語りあえる日が。
その時のために、マスクの下でも常に表情を豊かに、生活し続けたいものですね。